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F9. FITの名義変更、売主にお願いしたいこと

FIT Q&A 09|FITの名義変更、売主にお願いしたいこと

太陽光発電設備付きの中古住宅を購入してFITの名義変更を進めるときは、買主が準備するものだけでなく、売主に協力をお願いすることもあります。

資料の引継ぎ、必要書類、電子申請での対応、連絡方法を早めに相談しておくことが、その後の手続きを進める助けになります。今回は、売主へ確認するときのポイントをまとめます。

この記事は、FITの買取期間中に、中古住宅の売買に伴って設備・発電事業を引き継ぐ場合を想定しています。相続や競売などによる取得では、確認事項や必要書類が異なります。

1.認定・契約の資料と、これまでの担当者を聞きましょう

最初に確認したいのは、現在の認定情報と、これまで誰が申請を担当していたかです。売主自身が電子申請を操作していたとは限らず、設置時の施工会社などが担当していることもあります。

  • 認定通知書や設備IDが分かる資料
  • 売電契約書、契約内容のお知らせ、売電明細
  • 申請を担当していた人・会社と、その連絡先
  • すでに進めている変更手続きの有無と進み具合

資料が見つからない場合も、分からない項目を分けて記録しておきます。不動産会社が間に入っている場合は、誰を窓口にして確認するかを相談しましょう。

2.売主側で準備する書類を、担当者と整理します

通常の事業譲渡による変更認定申請では、譲渡契約書または譲渡証明書、売主・買主双方に関する公的証明書や印鑑証明書などが基本の確認対象になります。必要な種類や提出方法は、個人・法人の別や申請内容などを踏まえて確認します。

依頼する前に、次の内容を一つの一覧にしておくと、売主にも準備していただきやすくなります。

書類をお願いするときに伝えること
項目 伝える内容
書類 正式な名称、必要な部数、原本・写しの別
取得時期 申請予定を踏まえた発行日の条件
記入・押印 対応が必要な箇所と、確認する内容
受渡し 送付先、提出方法、希望する受取日

必要書類を確定する前に一律に取得をお願いするのではなく、現在の申請方法に合わせて確認します。公的証明書の発行日にも条件があるため、準備する時期を相談してください。

3.太陽光発電設備の譲渡が分かるか確認します

住宅の売買契約書があっても、土地・建物の記載だけでは、太陽光発電設備の譲渡を確認できない場合があります。公式マニュアルでは、事業譲渡の際、太陽光パネルを建物とは別に明示する必要があるとされています。

まずは契約書と付属書類を見直し、対象の設備がどのように記載されているかを確認しましょう。追加書類が必要な場合も、売主・買主の合意内容を確認してから作成します。

すでに締結した契約書へ買主だけで追記したり、当事者の確認をせずに証明書を作成したりせず、不動産会社や申請担当者と対応を相談してください。

4.電子申請で誰が対応するかを決めましょう

書類の準備に加え、登録者変更や、申請に関する承諾などの電子申請上の対応が必要になる場合があります。

公式マニュアルでは、事業者を変更する場合、変更前の事業者が設備の登録者を変更し、その後、変更後の登録者が事業者変更の申請を行う流れが示されています。

現在の登録者、連絡を受け取るメールアドレス、各操作を担当する人を確認してください。誰かの作業待ちになっている場合は、何をすれば次へ進めるのかを具体的に聞きましょう。

パスワードを関係者全員に送る必要はありません。本人が操作する範囲と、正式に委任して進める範囲を確認し、案内に沿って対応します。

5.連絡窓口と受渡し方法を決めておくと安心です

引渡し後は、転居や仕事などで連絡の時間を合わせにくくなることもあります。連絡窓口、連絡しやすい方法、書類の受渡し方法を決め、やり取りを記録しておきましょう。

最初の確認では、例えば次のように伝えられます。

購入した住宅の太陽光発電について、FITの名義変更を進めたいと考えています。認定通知書などの資料と、これまでの申請担当者を教えていただけますか。必要書類や電子申請でお願いする対応は、担当者に確認してから一覧でお伝えします。

連絡がつかない、必要な協力を得にくい、資料が残っていない、といった場合は、その状況を申請担当者へ早めに伝えてください。代替資料だけで必ず進められるとは限らないため、手元の契約書や連絡履歴をもとに対応を検討します。

売主に何をお願いすればよいか迷っている方へ

たかえす行政書士事務所では、現在の認定情報と売買関係の資料を確認し、FITの事業者変更に向けた準備をサポートします。

「売主へお願いする書類を整理したい」「不動産会社との役割分担を確認したい」という段階でも、ご相談ください。

FIT・FIP申請代行のご案内・ご相談はこちら

申請書類の作成を依頼する際の注意点

FITの申請書類の作成を有償で依頼する場合は、行政書士・行政書士法人や弁護士など、法令上その業務を行える者に依頼しましょう。

資格・権限のない者が、他人の依頼を受け、報酬を得て業として申請書類を作成することは、行政書士法第19条に違反します。電子申請データの作成も含まれます。

「申請代行料は無料」とされていても、実質的に工事代金やコンサルティング料などに書類作成の対価が含まれていれば、報酬の名目だけで判断されるものではありません。

参考:資源エネルギー庁「その他の手続」/e-Gov法令検索「行政書士法」

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参考資料

2026年10月11日時点で確認した公表資料をもとに作成しています。記載した書類は主な確認対象であり、申請に必要な書類のすべてを示すものではありません。

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