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8.12022
CCUS 建設キャリアアップシステム
建設キャリアアップシステムとは?
建設業に従事する方々の
・技能者資格
・社会保険加入状況
・現場の就業履歴
を建設業全体を横断的に登録・蓄積する仕組みです。
とっても簡単にまとめるとそうなります。
簡単すぎて、で、それが何?ですね・・・。
国土交通省の告示で正式な告示がありますので↓そちらも参照してください。
(国土交通省告示第460号 建設技能者の能力評価制度に関する告示)
では、なぜ建設キャリアアップシステムが必要なのか?
システム導入する理由は・・・
技能者(働く側)のメリット
・自分の資格や就業履歴を証明できる。
→能力評価とレベルごとの年収目安明確化により、賃金水準の相場観形成。
→現場や勤務先変更においても、自分の能力を客観的に証明することが可能。
・適正な評価と処遇が受けられる。
→賃金水準の引き上げ、ダンピング防止効果。
→社会保険加入状況の明確化
・入場退場の明確化。
→入場のデジタル管理により、建退共掛金を積立(310円/日)。(元請が一括して掛金支払)
事業者(雇う側)のメリット
・技能者の就業状況をデジタル化することにより容易に確認できる。
→雇用する技能者の数や保有資格、社会保険加入状況が対外的に明確化され、取引先からの信頼が得やすくなる。
→技能者の能力評価と連動した専門工事企業の施工能力の見える化が可能になる。
・現場の入退場管理をデジタル化により効率よく把握できる。
→入退場のデジタル化により、賃金や代金支払いの算出が明確になる。
これらの裏を返すと、これまでは(システム導入前の場合は)
・明確に技術者の経歴を表示するものがなく、低賃金で雇用されている場合がある。
・下請け先によっては入れるはずの社会保険に入れない。
・デジタル化が完了しておらず、事務手続きが非効率的。
ということが言えそうです。
このようなことを是正するためにも、システム導入は急務だろうということは、容易に想像できます。
さらに、日本では労働人口が減少していますので、システムで効率化できる事務はどんどんデジタル化し、マンパワーが必要な部分に労働力をわけざる得ないでしょう。
メリットがあればデメリットもあります
システムを導入するとメリットもありますが、デメリットもないわけではないのです。
今の所、技能者も事業者も登録料金がかかります。(2022年8月現在)
技能者・・・登録型により、2,500〜4,900円(税込)
事業者・・・事業所の形態と資本金額により変動。
管理者ID利用料・・・11,400円(税込) (一人親方の管理者ID利用料 2,400円)
現場利用料・・・10円/1日・1人(税込)
システムへの登録の手間があります。
システムを使うためには、登録しなくてはなりません。
この手間は通らずにはシステムを使うことができません。
今は、義務化されているわけではないですが、おそらく数年後には義務化されるのではないかと思います。
国は行政手続きを全てオンライン化するとほぼほぼ決めてますからね。
と、システム登録はおそらく必須になると思いますが、ハードルが高いという方がいらっしゃるのも事実だと思います。
そこで、行政書士がCCUS登録行政書士として、代わりに申請することも可能ですので、お近くの行政書士やお知り合いの行政書士へ登録の代行を頼むのも良いかもしれません。
私もCCUS登録行政書士として登録が完了していますので、代行が必要という方はお問い合わせください。